昼、ネットニュースを見ていると 衝撃的な見出しが目に飛び込んできた。
狂犬病発症の男性死亡 フィリピンで感染
とあった。そのニュースを目にした瞬間に 去年の今頃ノルウェー人女性がフィリピンを旅行後に帰国したのち、狂犬病を発症したというニュースを思い出しました。狂犬病といえば小学生の頃に授業でみた犬の写真や男性の写真が忘れられません。ついこの間まではもう他国の問題だと思っていましたが近年日本人では2006年11月の同じ月に京都市の60代の男性、横浜市の男性とフィリピン滞在中に犬に噛まれ帰国後に発症し御二人とも亡くなられています。この時日本国内で発症が確認されたのは50年ぶりの事で1956年が最後とされています。
世界中で狂犬病が撲滅されたという清浄国
オーストラリア、アイスランド、ニュージーランド、ハワイ、グアム、フィジー諸島のみで台湾、イギリス、アイルランド、ノルウェー、スウェーデンも長い間清浄国でしたが台湾では一匹のネズミと犬1頭イタチアライグマなどの感染が見つかり2011年頃から除外されアジアやアフリカ圏では特に注意が必要とされている。現在でも世界中では年間55,000人(うち、アジア地域31,000人、アフリカ地域24,000人)の人が亡くなっているのといわれています。詳しくは厚生労働省 感染症情報を見て下さい。
狂犬病は犬だけの問題ではない
人間を含め、ネコ、コウモリ、キツネ、アライグマ、マングース哺乳類のすべてが感染対象となる。通常ヒトからヒトに感染する事はありません。しかし感染してしまえば100%死に至る「人類にとってもっとも恐るべき感染症の一つ」とされています潜伏期間は1か月から3か月とされていますが今回のように8カ月も潜伏期間があったり、過去では1年から3年後に発症したり2週間ほどで発症したりと様々です。もし海外で哺乳類に噛まれたら一番に狂犬病を心配し傷口をキレイに洗い(*傷口には絶対に口を付けない)信頼できる医療機関を受診し発症前にワクチンを打つことで発症の予防が可能なのかもしれません。詳しくは厚生労働省検疫所のホームページを見て下さい。
海外に行く前に受けていた方が良いワクチン
★表を左スライドすると潜伏期間が表示されます
感染症 | 感染経路 | 潜伏期間 |
麻疹・風疹 | 海外に渡航しない人を含め受けた方が良い空気・接触感染と感染経路は様々だ | 10日 から12日 |
破傷風 | 傷口から破傷風菌が入って感染する感染経路は汚染された土が特に多い | 3日 から21日 |
狂犬病 | 狂犬病ウイルス人獣共通、咬まれたり傷口を舐められたりする事で感染 | 2週間 から3年 |
A型肝炎 | 水や食品を介して感染 | 14日 から28日 |
B型肝炎 | 性行為またはウイルスに汚染された医療器具などで感染 | 30日 から180日 |
ポリオ | ヒトからヒト 飛沫感染もある | 3週間 から6週間 |
日本脳炎 | ブタから感染した蚊に より伝染 雨季に多い | 5日 から15日 |
髄膜炎 | ヒトからヒト 飛沫・接触感染 | 2日 から10日 |
黄熱 | ヒト蚊・サル蚊のサイクルで感染 | 3日 から6日 |
まだ世界にはワクチンで予防できない病気も沢山ありワクチンを打ったからといって安心はできませんが 海外に行かれる際は 自分や家族の為にも周りの人に迷惑をかけない為にも必ず予防はしていた方がいいと思います。 海外ではむやみに野生動物や野犬には近づかない事。夜行性の動物が昼間に居たり単独行動をしていたら要注意です。群れで生きる動物は(犬も含む)伝染病にかかると仲間を守るために群れを自ら離れたり追い出されたりしますので単独行動をしていたら可哀想と思うかもしれませんが近づかないようにして下さい
さいごに
毎年犬にだけに狂犬病ワクチンが義務づけられているのか?副作用はないのか?など疑問もあるかもしれません 確かに副作用はあるしワクチンでアレルギー反応をおこし死亡させてしまったり、いろいろと考えてさせられるところも多いです。もし「うちの子もうシニアだからワクチンを打つことに不安だな」とお思いなら抗体検査を受けてみるのも手だと思います。ワンちゃんに抗体ができていればワクチン接種しなくてすみますし体への負担を減らしてあげられます。私達もこんな時代なのでインフルエンザや肺炎のワクチンを打つことで免疫トレーニングにもなりますので掛かり付けの病院や各自治体の保健所に尋ねてみてはいかがでしょうか?
それでは、今日も最後までご覧いただきありがとうございました。
皆様と小さなご家族に ご家族沢山の幸せが降りそそぎますように
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