飼い主は なぜネグレクト(飼育放棄)に気づかないのか。

まだ 保護活動をしていた頃の話だが ある日の朝早くに不在着信が入っていた。見てみると保健所からだった、「私に電話?」嫌な予感しかしない そこの地域の保健所は 行くたびに見るに無残な子達が収容される場所だった。財布の中身をみながら、かけ直すのにしばらく躊躇(ちゅうちょ)していると二度目の着信が鳴った。二度もかけ直してくるって事は「書類不備?」と思いながら出てみると一度目の嫌な予感は的中していた。ありきたりの決まり文句の後に凄く深刻そうな声で

すみません訳ありの犬が今朝 収容されたのですが一度見に来て頂けませんか?

え?何?また大ケガしてるの?近くの保護団体に来てもらえないの?

ちょっと電話では言いにくいので 遠いとは思うのですが犬舎の方に直接来ては頂けませんか?

では、明日伺います。

と言ったものの 職員さんの返事も重く、気にもなったのでその日の内に保健所に行くと「来てくれたんだ」とホッとした職員さんの顔が見え、早速「犬を見てもらえますか?」と事だった。

付いて行くと犬舎の外に繋がれていたその子は、小さく外傷もない犬を見た瞬間に私は胸をなでおろしたが 「でた!!こんな犬しかまわって来ないのよね~ たまには可愛い子犬とかないのかね」と思ったくらい、今思い出してもブリーダー崩壊の犬達と肩を並べるくらい酷い姿は背中の所々が皮膚病で禿げていて、近くで見ても触っても犬種が分からない。たぶんシー・ズーかな?と半信半疑だが。他のボランティア団体さんにも言えず、職員さんも困っていて、犬舎にも入れられない理由があり、助けを求めているから連れ帰るしかないと思ったが別の犬を車に乗せていた私は ダメ元で職員さんに「シャンプーとカットを犬舎内でさせてもらいたい」と頼むと、今回限りという約束でオーケーが出た。ハサミとバリカンでどうにか毛をカットする事ができた。耳は毛でもつれタレ耳風になっていたが正体は ミニチュア・シュナウザーだった。

以前 保護した犬でプーリーの様な風貌のトイ・プードルにも度肝を抜かしたが、それよりも現れた中身にビックリした。なぜこのような状態になってしまったのか理由を聞くと、犬の事は分からないが飼い主さんの事情は確かになかなか言えない理由だったので私もザックリとしか聞かずに帰ろうとすると急いだ様子で別の職員さんが犬の血統証明書を持って現れた。私は えーー???この子血統証あるの?っと苦笑いした。B職員さんの話によると「必ず迎えに来るので それまで犬を預かっていて欲しいと頼まれた」との事だったので私は飼育放棄同意書と保護依頼書のサインをしてもらうように職員さんに頼みそのまま帰ったが 

ネグレクトの飼い主に多く見られる傾向

  1.  外飼い
  2.  基本的な手入れがいきとどいていない。
  3.  ゲージなどに閉じ込めている
  4.  病気の悪化
  5.  飼い主本人は可愛がっているつもり

飼い主本人は可愛がっているつもりこれが一番やっかいで ほとんどの飼い主さんは 犬や猫を手離す事を拒むシュナウザーの件もそうだが、どう足搔いても今の状況では一緒に暮らせないと分かっているのにも関わらず「必ず迎えに行く」と言うところが飼い主本人は我が子の様に可愛がっているつもりなのである。病気にも劣悪な環境にも自分が犬に対して日々虐待をしているとは微塵《みじん》も思ってはいないので見つかりにくく、運よく発見や通報をされても普通の場合なら毎日、毎日飼い主さんの元に通い一緒にペットの世話をしながら説得しなければならないのです。

これは動物だけの話でもなく人間でも同じで「躾のつもり」「本人は可愛がっているつもり」が無力で小さな命を奪ってしまいます。ネグレクトは本当に分かりにくい虐待です。動物や子供の心に大きな傷を負わせてしまいエスカレートすると死亡させてしまいます。

さいごに

もし皆さんの周りに繋がれっぱなしの犬が居たり(ネグレクト)虐待の疑いがありそうなら勇気を出して近くの保護団体か保健所にご相談ください。

もし、皆さんの近くで子供の様子がおかしかったりアザやケガが絶えなかったらお節介と思われても児童相談所などに声をかけてあげて下さい。

それでは、最後までお付き合い頂き有難ございます。

昨日、えのきちゃんが天国に旅立ち 悲しくてブログ更新遅れてしまいました。

ごめんなさい。これからも変わらず頑張っていきますので

保護したミニチュア・シュナウザーの男の子は里親様の元で幸せな老後を送りつづけています。

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